甲府市にある東光寺は創建年がもはやよく分からない古いお寺です。平安時代に新羅三郎義光(源義光)が本寺を再興したと寺伝にあるので、少なくとも1120年代には既に存在していた模様。伝説の渡来僧である蘭渓道隆が作庭した庭園があるというので楽しみです。
甲府五山とは何か?
Jおじ、実はこのお寺に来るのは初めてだったのですが、第一印象はとても立派なお寺で京都の街中にあっても不思議ではないくらいの趣があります。なお立札にある「甲府五山」とは戦国期に武田信玄が甲府近郊で特に著名な寺を京都や鎌倉の五山制度を模して甲府五山として甲府市中に集め整備したようです。それにしても山梨は武田信玄が関係する寺社仏閣や史跡がとても多く、信玄の時代が一番山梨が輝いていたのだろうと推察されます。
山門の真ん中に鎮座する石仏。お地蔵様ですかね?
お寺の敷地はかなりありますね。
仏殿(国指定重文)
檜皮葺(ひわだぶき)という檜の樹皮を使った屋根が特徴の仏殿。Jおじは最初屋根に何が貼ってあるのか分かりませんでした。室町時代に作られたもので、装飾は少なめ。本尊の薬師如来像が安置されていることから薬師堂とも言われるそうです。
庭園の紅葉
鎌倉の建長寺の開祖である渡来僧、蘭渓道隆が讒言によりこの寺に幽閉され、その折に作庭した庭園です。確か建長寺ってかなりデカイ寺だったような記憶があるのですが、そんなお寺の開祖である高僧が作った庭というのは興味があります。
紅葉が綺麗ですね。
これがその庭園。かと思ったのですが、実はその奥の境内に有名な池泉鑑賞式庭園がある模様。入ろうかと思ったのですが入口が閉まっていて入れませんでした…… 無念。
結局表の庭園しか鑑賞できなかったのですが、これはこれで趣があって良かったです。
紅
この炎にも似た葉が見たかった。
お寺の紅葉というのは郷愁をそそるものがあります。それにしても綺麗なものです。無駄に幾10枚も撮影してしまいました。
謎のトンネル
アイキャッチ画像にも使った庭園の一角にある竹のトンネル。これは一体何なのでしょう? 何かしらの意味があるものなのでしょうか?
地図
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