むかしむかし、この地には「竜王」という悪龍が居て時折洪水を起こし人々を苦しめておりました。そこで、このお寺の開祖である真翁宗見禅師は人々の願いを聞き入れ、竜王を説得し改心させました。
ある晩、禅師の枕元に姫の姿をした竜王が現れ。自分の悪行を詫び、償いをしたいと申し出ました。禅師は「この地の水は泥で汚れているので龍の力で清水が湧き出るようにして欲しい」と言いました。すると姫は「おっしゃるとおりにいたしましょう」というと姿を消しました。
翌朝。禅師は境内の脇に綺麗な水がこんこんと湧き出ているのを見つけました。そしてこれは竜王のもたらした湧水に違いないとして、この泉を「竜王水」と呼ぶようになりました。
山門
竜王というとドラゴンクエストを彷彿とさせますが、有富山慈照寺はこの様な龍神伝説が残るお寺です。山門と本堂が県指定の有形文化財に指定されおり、興味があり写真を撮りにやってきました。
山門は江戸初期の寛永16年(1639年)の創建で、入母屋造。内部には釈迦如来像と五百羅漢像が安置されているそうです。
本堂(法堂)
山門から見る本堂。
山門より本堂のほうが古くに創建されたらしく、永禄6年(1563年)建立の棟札があった様です。曹洞宗寺院特有の方丈形式の法堂(本堂)で、なんでも国宝の瑞雲寺法堂(富山県高岡市)と同じ形式らしいです。
境内の様子
境内は綺麗に整備されており、六地蔵も居りました。
今回は標準ズームのAF-S DX Zoom-Nikkor 17-55mm f/2.8G IF-EDで撮りました。最近マニュアルモードを練習していて明るさはISO感度で調整しているのですが、ISOボタンがD7200は背面左側にあるのでちょっと操作し難いですね……
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