2021年も早いもので残すところ一週間を切りました。このブログを始めて1年が経過しましたが、Jおじの印象としては去年より多少はマシになったものの、依然としてコロナウイルスの脅威は続いていて元の暮らしに戻ったとは言い難い状況です。仏の力を借りてこの難局を乗り切るために、この円光院に願掛けにやってきました。
円光院は元々清光寺という名前で石和にあったらしいのですが、武田信玄が甲府五山のひとつとして再整備し現在の場所に移転します。甲府五山については東光寺の方をご参照下さい。
信玄正室三条夫人の菩提寺

円光院は武田信玄の正妻である三条夫人の菩提寺として有名です。大河ドラマ『武田信玄』では南野陽子演じる湖衣姫(諏訪御料人)がメインヒロインだったのでイマイチ不遇な扱いでしたが、恵林寺住職の快川紹喜が「西方一美人 円光如日 和気似春」と記録に残しているので春の陽光のように温和な人柄で相当な美人であった模様です。

三条夫人の三条家は清華家(摂家に次ぐ超貴族)であり父親は時の左大臣、三条公頼。姉は細川晴元の嫁。妹にはあの本願寺顕如の妻である如春尼(『信長の忍び』で活躍しています)が居ます。武田家は新羅三郎義光から続く純然とした源氏の家系ではあるものの甲斐国は当時でも田舎だった筈なので、信玄は物凄い名家から嫁を貰ったということになります。

足ですね。痛い所に賽銭を置くとご利益があるとかそんな感じだと思われます。

本堂は比較的新しい建物の様で、綺麗に整備されています。
三条夫人の墓所

三条夫人の墓所はこの様に霊園の中にあります。


ここが三条夫人の墓所です。過去に何度も修繕されているようで、現在は綺麗に整備されています。
レンズの力

今回はZoom-Nikkor 12-24mm f/4Gの広角レンズを付けてきたのですが、このレンズはかなりJおじ好みの写りをします。右下にゴーストが出ているのが若干惜しいですが、濃淡のある空の風合いはなかなか良い感じに表現できていると感じます。いつも使っているZoom-Nikkor 17-55mm f/2.8Gだと、ここまでパリッとした突き抜けるような写りにならないんですよね……
信玄公の墓所は何故2つあるのか?


円光院のすぐ近くにある武田信玄公の墓所です。実は信玄公の墓は他に信玄菩提寺である恵林寺にもあります。何故2つも墓があるのでしょうか?
その原因は信玄の「三年は喪を秘せ」という有名な遺言にあります。どういうことかと言うと、信玄が死んで最初にこの場所に密葬され、その三年後に盛大に葬儀が執り行われ恵林寺の方に再度埋葬し直されたそうです。なので現在2箇所に墓所が存在するのです。
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